“落書きやめさせ隊” 柏、中学生らが美化活動

落書き消しに汗を流す中学生=柏市しいの木台

 街を美化して犯罪防止につなげようと、柏市立高柳中学校(川渕秀樹校長、生徒561人)の生徒を中心に約40人が、同市しいの木台の歩道の壁面5カ所にあった落書きを消す作業を行った。市が市民と協働して行う「落書きやめさせ隊」の活動の一環。子どもも日常的に使う住宅街の道に、落書きのない風景が戻った。

 市防災安全課によると、作業が行われたのは住宅街にある小道の壁面で、小中学生の通学路にもなっている場所。落書きは数年前からあったという。中学生は柏署員や市職員、地域住民とともに早朝の雨の中、落書きで埋まった壁をヤスリで削ったり新たに塗装したりと、汗を流しながら作業に励んでいた。

 同課は「地域の監視の目があれば防犯効果が高まる。きれいな街を保てるよう気を配ってほしい」と呼び掛ける。

 落書きやめさせ隊は街をきれいにすることが犯罪防止につながるとして、2001年度に活動を開始。本年度の活動は初めてで、今後も随時落書き消しの作業を行っていくという。