2015年06月9日
下総高生のアドバイスを受けながらサツマイモの苗を植える小中学生たち=成田市名古屋の下総高農場
成田市名古屋の県立下総高校が、同じ地区に昨年誕生した同市立の小中一貫型校「下総みどり学園」と、食に関する教育連携をすることになり、同高校の農場で、小中高の児童生徒が一緒に地元特産のサツマイモの苗植えを行った。秋にかけて生育観察や収穫、サツマイモを使ったパン作りも共同で予定している。
下総みどり学園から4年生約50人と7年生(中学1年生)約40人が訪問。下総高側は、農作物を育てる生産技術科の3、2年生計25人と教職員が出迎えた。
下総高生はまず、サツマイモに関するクイズを出題。手書きのイラストを交え、葉っぱがハートのような形で根っこの部分が育った作物であること、もともとは中米原産で、本県は全国有数の産地だということを分かりやすく教えた。
知識を深めた後は“実習授業”の苗植えに挑戦。下総高生が「細い竹の棒を斜め45度に差してつくった穴に苗の茎を差し、隙間を埋めるために土をかぶせて軽く押す」といったコツをアドバイスし、共に腰をかがめて作業に打ち込んだ。
体験した下総みどり学園4年生の五木田悠君(10)は「苗植えはちょっと難しかったけれど、分かりやすく教えてもらった。クイズでいろいろなことも知れた」と感想。同4年生の山上結叶君(9)は「サツマイモの料理が好き。大きく育ってほしい」と期待した。
下総高では生徒たちがパン作りも行っており、収穫したサツマイモを使ったパンメニューのアイデアを、下総みどり学園の子どもたちに考えてもらう計画という。