「かわいい」触って観察 シーワールド移動教室 鴨川・東条小の3、4年生 ウミガメ通じ児童ら学ぶ

1歳のウミガメを実際に触り観察する小学生=17日、鴨川市西町の東条小学校

 鴨川市立東条小学校(蒔苗茂校長)で17日、鴨川シーワールド職員によるウミガメ移動教室が行われた。同校の3、4年生110人がウミガメの生態を学び、実際に触れて観察し、自然保護の大切さを学んだ。

 移動教室は、鴨川シーワールドが海への興味と自然保護活動への関心を高めてもらおうと、2012年から実施。千葉県内の幼稚園や小中学校で開催しており、この日が今年1回目となる。

 飼育員が写真や動画を交えウミガメの産卵や、生まれたばかりの子ガメが海に入っていく様子を紹介。クイズ形式で大きさや、水中に潜れる時間を説明した。餌についても触れ「ウミガメは魚や海藻など何でも食べる。ビニール袋を食べて死んでしまうこともあるので、ゴミを見つけたら片付けて」と呼び掛けた。

 小学生は1歳と2歳のウミガメを実際に触り観察。「かわいい」「大きい」と目を輝かせた。4年生の佐久間太雅さん(9)は「甲羅と身体の感触が違った。1歳違うだけで大きく重くなっていて、あれでもう2歳かと思った」と笑顔。石渡凪葉さん(9)は「ウミガメが海のゴミを餌と間違えて食べると聞いたので、浜辺をきれいにしないとと思った」と話した。

 鴨川シーワールドは11月末まで、要望を受けた幼稚園や小中学校で移動教室を開催する。