産卵環境整備で砂浜の清掃活動 いすみで大原高生徒 ウミガメ通じ児童ら学ぶ

生徒たちはごみ袋を持って砂浜を歩き、流木やペットボトルなどのゴミを拾って歩いた=17日、いすみ市の和泉浦海岸

 ウミガメが産卵できる環境を守ろうと、千葉県立大原高校岬キャンパス(浅野照久校長)の生徒125人が17日、いすみ市の和泉浦海岸で、砂浜をきれいにする「ビーチコーミング」を行った。生徒たちはごみ袋を持ち、流木やペットボトルなどを拾って歩いた。

 同高の環境保護活動の一環で、13年前から始まった。同海岸では毎年2~3カ所、ウミガメの産卵が確認できるという。ジャージー姿の生徒たちは各組ごとに別れ、100メートルごとに仕切られた受け持ち場所へ。拾ったゴミは分類して記録。11月に開かれる文化祭で展示し、環境保護について考えるきっかけにする。

 3年の福井海東君(17)は「何十年後もウミガメが来る海にしたい」とやる気満々。同年の神山愛さん(17)は「砂浜がきれいになると気持ちいい。卒業しても続けたい」と笑顔で話した。