2015年07月4日
写真説明調査結果を発表する新治小の児童=3日、茂原市
茂原市下太田の市立新治小学校(村澤昭憲校長、児童45人)で3日、子どもたちが学校周辺で調査したツバメの営巣状況の報告会が開かれた。
同校では、地域の豊かな自然環境を知ってもらおうと2001年から児童によるツバメの生態調査を実施している。圏央道が開通し、工業団地の整備が進む故郷の現状を記録するとともに調査を通じて住民と交流を図る狙いもあるという。
今年の調査には、4~6年生17人が参加した。5月と6月に大沢、柴名、吉井、桂、上太田、下太田の6地区を調査。子どもたちは担当地区の住宅を回って住民から話を聞いたり、ツバメの子育ての様子を観察した。今年は55個の巣を確認したという。
報告会で子どもたちは「圏央道開通で車が多くなった」「水田や畑、森林が多くツバメの子育てに適している」と地域の状況を説明。日本風家屋に巣が作られることが多いことや、ヘビ対策などツバメの繁殖に協力してくれる住民がいることも報告した。