コスモスで地域に彩りを 児童が種まき 市原の海上小

「きれいに咲いて」と願いを込め、コスモスの種まきをする児童ら=市原市十五沢の休耕田

 環境保全への理解を深めるとともに地域を花で彩ろうと、市原市神代の市立海上小学校(佐藤文美校長、児童63人)の4、5年生16人が、同校近くの休耕田で、コスモスの種まきに挑戦した。

 環境保全などの地域活動に当てられる多面的機能支払交付金を用いた事業で、今年も地元農家や町会などでつくる海上地域環境保全会(須田利貞代表)が活動に協力した。

 児童は同会から「一度に大量にまかないで」「前に投げ出すように」と指導を受け、一斉に休耕田へ。約1・5キロ分の種を「きれいな花が咲くように」と願いを込めてまき、飛散防止のために竹ぼうきで土をかぶせていった。

 活動後、須田代表は「9月半ばごろにきれいな花が咲くと思う。10月にはコスモスを使ったハンカチの染色を体験してほしい」とあいさつ。同校5年の林彩月ちゃん(11)は「良い体験ができた。コスモスが咲いたら友達や家族と見に行きたい」と目を細めた。