エコ考えクッキング ごみ減量へ意識高める 稲毛高

エコを考えながら調理する生徒=千葉市美浜区の市立稲毛高校

 千葉市は生ごみ減量を図ろうと、市立稲毛高校(千葉市美浜区高浜)で「エコレシピ料理講習会」を開催した。東京ガス千葉支社の協力を受け、環境に配慮した調理法を説明。参加した生徒、教員33人は調理を実践し、環境に対する意識を高めた。

 ごみ減量に関心が薄いとされる若年層に、可燃ごみの約40%を占める生ごみの減量法を教え、ノウハウを各家庭に持ち帰ってもらう狙い。高校生対象の講習会は本年度からの試みで、渋谷幕張高校(同区若葉)でも行われた。

 同支社の調理講師が「野菜は丸ごと使うことを心掛ける」「一つの鍋で段取りよく料理をする。エネルギーが無駄にならない」などと、実際に料理を作りながら説明。参加者は熱心に耳を傾けていた。

 参加者がこの日作った料理は「ツナ入りナポリタン」と「野菜スープ」。ゆで湯を使いツナ缶の油をかき出す、野菜はため水で洗うなど、エコに注意を払いながら調理した。

 同校1年の飛矢地陽さん(16)=千葉市緑区=は「自分が普段エコに気を付けていないことがよく分かった。これからはできるだけごみが出ないように工夫したい」と気を引き締めていた。

 市と同支社は2012~14年度、市民向けのエコレシピ講習会を開き、ごみ減量を啓発してきていた。