小中学生の手でいじめ撲滅を 解決策探り意見交換 佐倉

いじめ撲滅に向けて話し合う子どもたち=20日、佐倉市城内町

 いじめ撲滅に向けて小中学生が話し合う「佐倉市いじめ防止子どもサミット」が20日、同市立佐倉中学校で開かれた。日々の生活で取り組める解決策の共有を目指し、活発な意見交換を行った。

 子どもたちにいじめ防止について考えてもらい、今後の学校生活で生かしてもらおうと、市教委が主催した。市内各校から代表1人ずつ計34人が参加。小中学生混合で5~6人の小グループを作り「自分がされて嫌なこと」「いじめにつながること」について意見を交わした。

 児童生徒の大半が、いじめの誘因となる悪口や無視、仲間外れなどの行為を問題視。解消に向けて「先生に相談する」「やめろとはっきり言う」など、手だてを打つ大切さを共有した。「既読無視」「(チャットの)グループからの削除」などを例に挙げ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使ったネットいじめへの解決策を探るグループもあった。

 いじめ撲滅に向けて各グループは「友達の良い所を探す」「相手の気持ちを考え思いやりを持って行動する」「悪ふざけと区別する」など独自のスローガンを発表。子どもたちの提言は各学校の全校集会などでも報告される。

 参加した井野中学校3年の開出ときみさん(15)は「一人一人が小さなことを気をつけることでいじめは無くなる」と強調。志津中3年の小暮陽夏さん(15)は「友達の良いところを見つけると自分の自信にもつながると思う。誰とでも平等に思いやりを持って接したい」と振り返った。