豊作に笑顔 全校児童で稲刈り 松戸・矢切小

春に田植えした稲を自ら鎌でさくさく収穫。豊作を喜ぶ児童=24日、松戸市

 収穫の季節を迎え、松戸市立矢切小学校(鈴木三保校長、児童375人)では24日、全校児童による稲刈りが行われた。

 同校で35年間続く行事。5月8日に田植えした稲は、夏の暑さや台風にも負けず無事に実った。学校近くの学校田では児童が泥んこになりながら、「ザリガニがいる」「鎌の持ち方気をつけて」「刈った稲はこっち」と歓声を上げながら、金色に実った稲に鎌を入れて刈り取っていった。

 全校児童の稲刈りは松戸市内では同校だけで、鈴木校長は「感謝の気持ちが育ち、協力しながら収穫することで子供たちが仲良くなれる」と教育成果を強調する。作物を作る苦労を知ることで給食も残さなくなるという。

 収穫した米は豊作の約300キロ。10月に収穫祭を行って、カレーライスにして食べるのが児童の楽しみになっている。3年生の古宮みなもさんは「食べるのが楽しみ。家族や友達にも分けてあげたい」とにっこり。4年生の佐谷戸カビル君は「大好きなお米がたくさん取れてうれしい」と豊作を喜んだ。