予備校の授業、学校で 進学をサポート 市立松戸高

学校で受けられる予備校の授業に集中して臨む生徒=市立松戸高校

 松戸市立松戸高校(大嶋一夫校長)で、新たに大手予備校講師が入れ替わり教壇に立つ無料の放課後授業が始まった。生徒の進学をサポートするのが狙いだ。

 同高は生徒1095人。スポーツの部活動では関東大会出場など実績が多い。

 予備校の進学指導のノウハウを活用した授業は、火曜にZ会・栄光グループの数学、水曜に河合塾の英語、木曜に代々木ゼミナールの国語がそれぞれ放課後1時間行われ、10~11月で各教科7回開講する。

 3校に払う計70万円の授業料は市が負担。生徒はテキスト代2千円だけを払う。公立高校で複数予備校の授業を設定するのは珍しいという。内容はセンター試験対策を中心とした基礎講座で、期間中、意欲を示した1年1人、2年4人、3年25人の計30人が参加する。

 1回目は16人が、Z会・栄光グループの小西亮太講師の数学の授業に出席した。同社の担当者、小西直樹さんは「都内では公立小中学校で補習講座を開いており、積極的に公教育に参入している。知名度アップにもなる」とメリットを挙げた。

 同高の昨年の大学進学率は50%。短大が7%。大嶋校長は「有名な予備校の授業で学習意欲向上につながれば。教員も出席して、受験指導を研究する」と効果を期待した。