2015年11月14日
椿森中学校で行われた消防演習=千葉市中央区
生徒は煙体験も行った
「秋の全国火災予防運動」(9~15日)に合わせ、市民の防火意識を高めようと、千葉市消防局中央消防署は市立椿森中学校(中央区椿森)で消防演習を行った。地震による火災が同校で発生したと想定。消防車など計10台の車両を動員し、逃げ遅れた人の救出や、一斉放水の訓練を行った。
県北東部で大規模な地震(震度6強)が発生し、市内でも震度6弱を観測。同校の理科室から出火したと想定した。消防職員68人、生徒305人、教職員27人らが演習に参加した。
地震発生を告げる放送が流れると、発煙筒から煙が吹き上がり、本番さながらの緊張感が走った。生徒は教員の指示に従い、校庭に素早く避難。消防職員ははしご車2台やヘリコプターで校内に取り残された人を救出したり、救出者の応急救護活動をしたりした。
同署予防課の石川勝蔵課長補佐は「防火対策は大人も子供もするべき。これを機に初期消火活動にも興味を持ってもらいたい」と期待。
同校の飯田良校長は「しっかりとした状況設定の中で訓練をして子供たちの心に残ったと思う。もしもの時の適切な対応につながれば」と話した。
演習後、生徒は消火器の取扱訓練や煙体験を行った。