2015年12月20日
相撲ロボットと綱引きをする小学生=19日、旭市立矢指小
子どもたちの夢を広げようと、旭市立矢指小学校(菅谷充雅校長、児童163人)で19日、高いロボット製作技術を持つ地元の県立東総工業高校機械情報部を招いたロボット教室が開かれた。
同部は高校生ロボット相撲やロボットアメフットの全国大会出場常連で、相撲で優勝した実力を持つ。これまでもロボットの可能性と、ものづくりの楽しさを伝えようとイベントなどでデモンストレーションを行っている。
この日は体育館に集まった全校児童へ部員8人が、自作ロボットの実演や機械加工からプログラムを組むまでの仕組みを紹介した。
机に置かれた小型二足歩行ロボットが、あいさつ代わりに側転をしたり手を振ると、興味津々で見つめていた小学生から拍手が起こり大興奮。鉄板土俵の上で高校生が作った相撲用ロボットが激しくぶつかり合い、素早く動き一瞬で押し出す様子にびっくりし、勝敗が決まるたびに歓声が上がった。
児童たちは高校生が操縦するロボットとの綱引きで、5人掛かりでも引き寄せることができずパワーを実感。高校教材で使用している人工知能ロボット「パルロ」が「仲良くしてね」など会話をし歌って踊る姿に目を丸くしていた。
同教室を楽しみにしていたという6年生、成井希帆さん(12)は「相撲はすごく迫力があってカッコよかった。パルロは小さくてかわいい」と笑顔。高校2年の鵜沢佑樹君(17)は「小学生がこんなに興味を持って喜んでくれて驚いた。どうなるか心配していたがホッとした」と成功を喜んだ。