古墳見学、火おこし挑戦 歴史学ぶ特別授業 長南小

木材と麻を使った火おこしに挑戦する児童=長南町

 長南町の町立長南小学校(酒井政則校長)は、町内の遺跡について学ぶ特別授業を開催した。6年生16人が町内にある能満寺古墳を見学したり、火おこしに挑戦した。

 授業は来春の閉校を前に地域への愛着心を持ってもらおうと行われた。県の出土文化財活用事業「土器ッと古代宅配便」の一環で、県教育庁文化財課や町生涯学習課の職員が講師を務めた。

 児童は能満寺古墳で前方後円墳を見学し、町郷土資料館では町内で出土した土器の説明を受けた。木材と麻を使った火おこし体験もあり、児童たちは煙が上がると笑顔をみせていた。田中美帆さん(12)は「長南に古墳があるのは知らなかった。古墳は大きくて、昔の人が造ったと聞いて驚いた」と話していた。