2016年06月22日
鶴岡さん(右端)の指導を受けながら縄跳びに挑む生徒たち=21日、銚子市東小川町の市立第三中学校
開幕まで50日を切ったリオデジャネイロ五輪への機運が高まる中、銚子市立第三中学校(玉井敏雄校長、生徒115人)で21日、JOC(日本オリンピック委員会)による「オリンピック教室」が開かれた。千葉市出身でスノーボードの元五輪選手、鶴岡剣太郎さん(41)が講師となり、全力で挑戦することの大切さを訴えた。
JOCが各地で主催し、運動と座学をセットで実施している。今年1月には船橋市内で開催しており、県内では2回目となる。
今回は、同校の2年生30人が参加。鶴岡さんは、五輪には「エクセレンス(卓越)」「フレンドシップ(友情)」「リスペクト(敬意・尊重)」の価値があると説明。運動の時間には全力で、協力し合い、ルールを守って取り組むよう訴え、長縄跳びの回数を工夫して増やすよう促した。
2006年のトリノ五輪で、アジアの男子では初めてスノーボード競技(パラレル大回転)に出場した鶴岡さん。「成功するためにはどうすればいいかチャレンジしてきた。『チャレンジ』は、不可能と思うことを可能にする」と訴えた。
参加した同校2年、亀田頼風さん(14)は「(元五輪選手による)授業は貴重な経験だった」。佐野里帆さん(14)は「一人一人が協力する気持ちが芽生えて良かった」など話した。