地震想定子ども守れ 教員、県警、消防が連携 匝瑳・八日市場特別支援学校

行方不明者役(中央)の救出訓練を行う関係者=匝瑳市の県立八日市場特別支援学校(匝瑳署提供)

 匝瑳市の県立八日市場特別支援学校(西村則子校長、児童生徒142人)で、子どもたちの避難や行方不明になった場合の捜索を想定した、県警や地元消防本部参加による災害対応訓練が開かれた。

 訓練には同校のほか同市役所、同市横芝光町消防組合消防本部、日本救助犬協会浦安チーム、日赤県支部などから約350人が参加。このうち県警からは県警警備課、匝瑳署と、第3機動隊などが構成する県広域緊急援助隊が参加した。

 訓練は、県内で震度6強の地震が発生したとの想定で実施。通学バスに事故が発生したとの想定で、生徒らの避難誘導や、負傷者救出の手順を確認した。行方不明となった児童生徒を校内で捜索する訓練も行われ、同校教員や警察官、消防隊員らがチームを編成。救助犬とともに、校内に隠れた行方不明者役の児童生徒を探した。

 このほか、県LPガス協会が緊急時にガスを充てんする機能のある「八日市場ガス」(同市)からガスを運び込む訓練を実施。同協会や県赤十字奉仕団が炊き出しを行い、ご飯や豚汁をふるまった。多重交通事故現場の救助訓練や放水消火訓練も行われた。

 同市内では今年4月、県立飯高特別支援学校でも県警などが参加した災害対応訓練が行われている。