2016年10月4日
牛乳からヨーグルトの作り方を説明する県立安房拓心高校の生徒たち(左)=南房総市の南三原小学校
県立安房拓心高校の生徒が作ったヨーグルトを食べる小学生
南房総市の千葉県立安房拓心高校(近藤克之校長)は生徒が飼育する乳牛から作ったヨーグルトを市内の幼稚園と小学校に提供。小学校では、生徒が児童にヨーグルトの作り方を説明し、食育活動を行った。
同高校では2年次に選択する畜産系列で、授業で乳牛ホルスタインの飼育から搾乳、牛乳の生産、乳製品の加工を学ぶ。ヨーグルトは香料や着色料、保存料を使わずに生産され、文化祭などで地域住民から人気を集めている。
市が進める地産地消の給食を通じた食育に貢献しようと、4年ぶりに学校給食へ提供。市内4小中学校と六つの幼稚園とこども園の給食に並ぶ。
南三原小学校には、同高校の3年生4人が訪問。小学3、4年生計35人に対し牛乳からヨーグルトへの製作過程を説明し、小学生からの質問にも答えた。
同高校3年の海老根夢さん(18)は「小学生に分かりやすく説明するのは難しかったけど、やってて楽しかった。勉強になった」と手応え。同小学3年生の川名明日香さん(9)は「なかなか食べられないヨーグルトがおいしかった。作り方も教えてもらって良かった」と笑顔を見せた。