2016年11月16日
大網高校のブースでは、生徒が自然栽培で育てた芋や花などを販売した=大網白里市のスーパー「季美の森フレッシェル」前
千葉県立大網高校(大網白里市)が企画に関わった「自然栽培」「有機栽培」「手作り」をコンセプトにした直売イベント「第1回愛菜フェスティバル2016」が、同市季美の森のスーパー「季美の森フレッシェル」前広場で開かれた。県内外の37団体が出店、野菜や果物など自慢の味を地域住民にアピールした。
農業実習で自然栽培に取り組む同校と、この地域の活性化を目指す一般社団法人「スマイル季美の森」が協力し、初めて取り組んだ。住民が集まる場所を設け地域経済の活性化を図ることと、安全な農法を実践する生産者の活動を広めるのが狙いだ。
会場には、市内や東金、八街といった近辺の生産者をはじめ、埼玉や長野などの生産者も。野菜や果物、竹細工など幅広い品が売られた。長野県中野市の生産者は無農薬リンゴを販売。イベント運営に携わる同校は生物工学科の生徒21人が参加し、微生物で発酵させた土を使って育てたダイコンやネギ、パンジーなどを持ち寄った。
同校は「生徒の活動が地域を元気にする力になればうれしい。住民と触れ合うことで生徒のコミュニケーション能力も高まれば」と期待を込めた。同法人の前田周子代表は「イベントを多くの人に知ってもらい、継続的に開催していきたい」と意気込んだ。