おすすめ本紹介し合う 生徒ら20人読書で交流 沼南高柳高

高校生と地元住民がおすすめの本を紹介し合った「市民読書交流会」=14日、柏市の県立沼南高柳高校

 柏市の千葉県立沼南高柳高校(中村孝彦校長)で14日、市民読書交流会が開かれ、同校生徒や地元住民ら約20人がおすすめの本を紹介し合った。本を通じて市民同士がつながる場をつくろうと、市とボランティアグループが本年度から市立図書館本館で始めた取り組みで、学校での開催は初めて。

 参加者はグループに分かれ、薦めたい本を思い思いに紹介。同校2年の金子彩香さん(16)は「友達に薦められたのがきっかけ。他の人にも読んでもらいたい」と、香月日輪著「妖怪アパートの幽雅な日常」の内容や気に入った点を自身の言葉で伝えていた。

 同校では毎年、発表者が本を紹介し、観覧者が最も読みたくなった「チャンプ本」を投票で決める「ビブリオバトル」を実施。本年度チャンプの2年、浦津早希さん(17)は交流会を終え「普段読まない本にも興味を持てた。地域の人と話し合えて新鮮だった」と感想を語った。

 交流会を主催するのは市民ボランティアグループ「くるる本・話・会」。メンバーの松本勇さん(69)は「本を読んで考えることは大切。異なる年代の意見を聞ける良い機会になる」と意義を説明し、「今後も地域での開催を続けていきたい」と話した。