2016年12月21日
アイマスクをして盲導犬PR犬につかまりながら歩く児童=千葉市中央区の都小
小学生に視覚障害や盲導犬について学んでもらう「NEC盲導犬キャラバン」(日本盲導犬協会主催)が、千葉市中央区都町の千葉市立都小学校で開かれ、4年生約110人が、普及啓発専門の「盲導犬PR犬」との歩行体験や視覚障害の模擬体験を通して障害に対する理解を深め、「盲導犬はすごい」と目を丸くした。
同協会職員2人が講師となり、盲導犬の仕事を(1)障害物をよける(2)曲がり角を教える(3)段差を教える-と児童に紹介。アイマスクをしながらPR犬につかまる体験をした児童は、スムーズに誘導する犬の動きに感嘆していた。
視覚障害があり、実生活で盲導犬を使用している職員が「盲導犬は信号の色を判別できない」と説明すると、児童は「知らなかった」と驚きの顔。今井七海さん(9)は「信号の前で困っている視覚障害の方がいたら助けたい」と真剣な表情だった。
キャラバン終了後、加藤輝月さん(10)は「アイマスクをすると何も見えなくて不安だった。視覚障害者を助けている盲導犬はすごい」と話した。
キャラバンは、NECが社会貢献活動の一環として協賛。2006年から開始し、今年3月現在、全国178校の約1万6千人が参加している。