太巻きずしで感謝の心 花柄鮮やか、地域に贈る いすみ・岬中

2時間かけて作った太巻きずしを切る生徒=いすみ市立岬中

 いすみ市立岬中学校(尾川幸男校長)の2年生101人が、校外学習で協力してくれた地域の方々に食べてもらおうと太巻きずし作りに挑戦した。生徒は朝から卵焼きに腕を振るうなどして準備。梅とバラの鮮やかな柄に仕上げ、感謝の気持ちを込めて振る舞った。

 太巻きずしは地域のハレの日に用意される郷土料理。伝統料理の伝承、体験が目的で、食生活改善グループ「楽働会」のメンバー8人が講師を務めた。生徒が田植えと稲刈りをした米を使用し、紫芋で染めたピンク飯、青菜の漬物、紅ショウガ、卵焼きを1人前ずつ取り分けてテーブルに並べた。

 ビデオを参考に調理を始めた生徒は、巻きすにのりや卵を敷き、酢飯や具材をトッピング。慣れない手つきで巻き込んだ。包丁で切り、きれいな花柄が見えると笑顔がはじけた。

 鈴木弦太さん(14)は「難しかったけど、きれいな柄ができた」と満足そうに話した。