2017年04月19日
多古町の千葉県立多古高校(渡辺範夫校長)で18日、生産流通科の生徒が授業で育てた野菜と草花の苗販売会が始まった。種類が豊富な上、1苗が100円以下と低価格なこともあり、午前9時のオープン前から籠や箱を持った多くの人が並びにぎわった。24日まで。
同科2年生の体験学習の一環。40年以上前から行われている恒例行事で、接客や販売を通じ生徒たちの社会性を育むことが狙い。苗が学校の農園で作られている安心性に加え、「専門店よりも安い」(同校担当)ことから、地域住民を中心に人気を集めている。
取り扱っている野菜はナスやトマト、ピーマン、キュウリなど15種類で、草花がサルビアなど4種類。商品は最も高いゼラニウムでも500円。購入した苗を生徒たちが駐車場まで運んでくれるサービスもあり、段ボール箱などでまとめ買いする客の姿もあった。
家庭菜園のため、野菜の苗などを購入した四街道市の主婦、室岡ゆきさん(78)は「毎年来ている。苗の状態も良く、とても安い。知人からも頼まれる」と笑顔で話した。
ビニールハウス内で汗をかきながら作業する生徒たち。伊能示織さん(16)は「いろんな野菜の苗を覚えるのは大変だが、自分たちが作っている苗を買ってくれるのはうれしい」。伊藤利樹さん(16)も「多くの人が来てくれるのは、多古高校の信頼度が高いからだと思う。接客もきちんと対応したい」と話した。
販売時間は午前9時~午後4時ごろ。苗がなくなり次第、販売会は終了。土、日曜日は休み。問い合わせは同校電話、0479(76)2557。