松戸市立第一中学校

所在地
松戸市岩瀬587
交通
JR常磐線・新京成電鉄松戸駅下車、駅東口から徒歩10分ほど
ホームページ
http://www2.matsudo.ed.jp/~mtd-1-j/

31学級、県内有数の大規模校

 昭和22年に開校した松戸市立第一中学校は松戸駅周辺の地域を学区としています。駅周辺は繁華街と市役所、合同庁舎、裁判所、検察庁などの官公庁が集中する地域であり、近年は高層マンションなども増加してきています。

 今年度は通常学級各学年8学級、特別支援学級7学級の合計31学級、全校生徒数965人でスタートしました。職員数を合わせると千人を越え、県内でも有数の大規模校です。

 学校の目標として「自立への学び」を掲げています。この目標を達成するために、「健康な生徒の育成」「自ら学ぶ生徒の育成」「心豊かな生徒の育成」の3つの言葉を大切にしています。生徒たちが将来の自己実現のために力強く歩んでいけるよう、自律心を育み、自立できる力を身につけてほしいとの願いが込められています。

 松戸一中では平成15年度から学校改革が進められてきました。その大きな学校改革の流れから生み出された独自の様々な取り組みは「一中システム」と名づけられています。ここ数年はこの「一中システム」の見直しが図られ、生徒の活躍の場をさらに広げていけるようにされました。

 5月22日に開催された生徒総会のスローガンは、生徒全員が力を合わせようという意味の「千本の矢」でした。地震発生を想定した4月の避難訓練では、生徒同士助けあって行動し、全校生徒が校庭に避難し、点呼完了までわずか6分弱という成績を残しました。

 多様な分野で卒業生が活躍しています。女性宇宙飛行士の山崎直子さんも卒業生の一人です。

全校生徒が力の限りを尽くす体育祭

花壇や温室には花が満開

「静」と「動」、生活にめりはり

 学校の一日は自分を見つめる「静」の時間で始まります。「静」の時間は昼休みの後にもあります。授業時間は活発な意見交換や体を動かす「動」の時間と位置づけられています。その結果、生徒は「静」と「動」の組み合わせの中で、一日の生活をめりはりつけて送るようになったということです。

 毎年、夏休みには「全校ボランティア」が実施されます。参加希望生徒を募り、校内や学校周辺の美化活動に取り組まれています。

 部活動も盛んです。特に音楽関係は全国レベルで、昨年度、吹奏楽部が「日本管楽合奏コンテストB部門」で優秀賞に輝きました。また、合唱部は「全日本合唱コンクール全国大会」で金賞入賞を果たしました。

 合唱部だけではなく、学校全体で合唱に取り組んでいます。学級ごとにクラス合唱が行われて、各学級の合唱レベルはとても高いものとなっています。毎年秋には全校生徒と保護者が見守る中、「合唱コンクール」が開催されます。

 運動部では昨年度、水泳部が全国中学校水泳競技大会に、陸上部が関東中学校陸上競技大会に、男子バレーボール部が関東中学校バレーボール大会に出場するなど輝かしい成績を上げています。

 【学校からのお知らせ】
 生徒の学校生活や活躍ぶりを保護者の方に知っていただくよう、各学年便りを月1回発行しています。部活動の活躍の報告や、体育祭や合唱コンクールなどの学校全体に関わる行事などの内容を掲載しています。また、HPの充実化にも努めています。

「静」の時間に全員が集中 生徒会長・篠原雄

 校舎も校庭も広く、また、生徒数も多く、入学当初はすごく戸惑ったのを思い出します。中でも特に慣れなかったのが一中のシステムです。最初は、それぞれの取り組みの意義がよく理解できませんでした。しかし一中での生活も1年、2年と経つうちに、それらがすごく自分のためになっていることがわかりました。

 一番効果があったと感じているのは「BT」での学習です。昼休みの後にある「静」の時間で、短い時間で課題を終わらせるためにだれ一人しゃべらず、全員が集中して行います。特に「写文」と呼ばれる課題のおかげで書くスピードが速くなったという実感もあります。

 学校全体で三色に分かれて競い合い、学校中が熱くなる「体育祭」や、学級の団結が試される「合唱コンクール」、活発な「部活動」など、生徒会長として誇りに思います。